本日、講道館7階大道場では東京都24地区対抗柔道大会・東京都6地区対抗女子柔道大会が開催された。国民スポーツ大会(国スポ)の東京版ともいえる大会である。
1946年に国民体育大会(国体)としてスタートした国スポは、都道府県知事から見直しが提起された。それを受けて、共催する日本スポーツ協会に有識者会議が設けられ、改革案が話し合われている。論点として、開催自治体の財政負担が重いこと、一時的で過度な選手強化のあり方等が挙げられる。
10月13日、国スポ柔道成年男子の団体戦の決勝は、佐賀と茨城の顔合わせになった。佐賀が初優勝した。副将のウルフ・アロン(パーク24)は、3月に佐賀市内に住民票を移して、佐賀チームの一員として活躍した。会場の佐賀アリーナには、多数の観客が集まり、大いに盛り上がった。
毎年24地区・6地区大会を観戦してコメントを書いてきた。昨年はAIの名を語って、10年後の24地区・6地区大会が盛り上がっている様子を想像してみたうえで、2つの提言をした。
1つ目は、男子チームの編成について、3段以下にすること、2つ目は、女子のチーム編成について、体重の軽い順から重い順にすることで、怪我の防止に配慮することである。女子の配列については、年齢制限しかない。男子選手と同様に体重順にすることで、社会人の事故対策になるだろう。是非とも検討して欲しい。
これまでも大会を盛り上げるための努力がなされてきた。しかし、チームを編成するための選手集めに苦労している地区は多数ある。そこで、国スポ同様に、本大会のあり方について、さらに検討すべきかもしれない。
例えば、5人制の試合とは別に、3人制の試合を設けてみるのも一案だろう。つまり、現在の1部・2部制を変更し、5人制・3人制のトーナメント戦にするのである。そうすることで、選手集めの苦労は軽減し、よりシンプルで、参加しやすくなるのではなかろうか。24地区・6地区大会のこれからについて、改めて検討されることを期待したい。
(広報副委員長 大坪宏至)