第3回 向井俊輔のクロアチア現地レポート

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第3回 向井俊輔のクロアチア現地レポート

第3回 向井俊輔のクロアチア現地レポート

はじめに、元旦に発生した能登半島地震により、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

 

Dobar dan ドバルダン!(クロアチア語で「こんにちは」の意味) 向井俊輔です。

 クロアチアに来て、9ヶ月が経ちました。私の住んでいるリエカの新年は大雨の中、迎えました。クロアチアでは、クリスマスは家族と過ごし、新年は友達と過ごすのが一般的で、日本との過ごし方の違いに驚きました。

 

さて、第3回の活動レポートになりますが、今回はクロアチアの大会の様子やルール、仕組みについてお話ししたいと思います。

まず、クロアチアの教育制度についてです。就学前教育(1歳~6歳),初等教育8年(6才~15才),中等教育4年(ギムナジウム(高校)と各種専門学校の2種類に分かれている),大学等高等教育3年以上で構成されていて,義務教育は初等教育の8年間と定められています。

日本ではクラブや学校、実業団などに所属して試合に出場するのが一般的ですが、クロアチアでは、全選手が必ずどこかのクラブに所属して試合に出場するというのが一般的です。そのため、社会人になって仕事をしながら現役を続けることが難しく、殆どの選手が社会人になるタイミングで柔道から離れてしまうようです。現にナショナルチームの殆どの選手が軍に所属しながら柔道を続けているそうです。

次に、年齢別カテゴリーについてです。クロアチアでは、U8、U10、U12、U14、U16、U18、U21、U23、シニア、ベテランズに分けられています。その中で更に、細かく体重別にも分けられています。

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ルールにおいて日本と比べ気が付いた点を挙げます。

<日本と類似している点>

・U12までの裏投、巴投の禁止

・U14までの首に腕を巻き付けたまま、体を浴びせ倒す様な技や無理に巻き込む技の禁止

・U14までの両膝、両袖の技は指導の対象
<日本と異なる点>

・U8、U10のほとんどの試合は、寝技のみ(U10は一部立技もある場合あり、大会によって異なる)

・寝技のみルールは、背中合わせの状態から始め、試合時間1分30秒の間で、3本先取で行われ、勝敗がつかなかった場合は審判の判定で勝敗を決める

などがあります。

〇基本的にクロアチアの大会は、各クラブが主催となって、大会を開きます。そのため、国内のクラブ間や隣国のクラブの友好関係がとても大事なようです。全国大会はU14からですが、大会数自体はとても多く、毎週のようにあります。またヨーロッパでは陸続きで隣国への移動が簡単にできることから、他国からの参加選手が来たり、他国の大会に参加したりなど、子供の頃から国際大会を経験できるのも特徴的です。

〇他には、日本では試合での表彰の際、賞状を貰うことが多くあると思いますが、クロアチアでは、賞状を貰うことは殆どなく、メダルやトロフィーを貰います。子供たちがそのメダルを掛けたまま家まで帰り、嬉しそうに保護者の方に見せる姿はとても微笑ましいです。

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クロアチア以外の国の少年柔道の試合の様子やルール

最後に私が実際に帯同したクロアチア以外の国の少年柔道の試合の様子やルールで特徴的だったことについてお話します。

イタリア

・U6,7の試合は寝技のみ、背中合わせでのスタート、試合時間1分、抑え込み10秒で一本、5〜9秒は技有、2本先取

・U9は立技,寝技両方有り、襟と袖を組んだところからスタート、試合1分30秒、抑え込み15秒で一本、5〜14秒は技有、2本先取

・コーチ,保護者の指示は禁止

スロベニア

・出場選手全員でウォーミングアップ

ボスニア・ヘルツェゴビナ

・U12でも、両膝,両袖の技が有効

などです。

このように国やクラブによって、ルールや試合方法が異なりました。

各国、他国の良い部分を吸収しながら、独自の方法で取り組んでいるのが特徴的でした。

なので、これからの日本柔道の発展には、他国の様々な取り組みも参考にし、日本独自の方法を作り上げていくことが大切だと感じました。

 

拙い文章ですが、今回もお読みいただきありがとうございました。

次回もお楽しみに!Vidimo se ヴィディモ セ!(クロアチア語で「またね」の意味)

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引用文献:外務省:世界の学校を見てみよう!クロアチア共和国

https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/kuni/croatia_2014.html

クロアチアでの様子はTwitterや Instagramでも投稿していますので、気になる方はご覧ください!
(Twitter, Instagram:@smj_0524)

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