第1回 ベトナムから現地リポート

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第1回 ベトナムから現地リポート

第1回 ベトナムから現地リポート

Xin chào シンチャオ!

Xin chào シンチャオ!(ベトナム語で「こんにちは」の意味)

 

皆様はじめまして。クロアチアから現地レポートに続き、ベトナムから現地レポートを担当させていただきます青柳勇輝と申します。
私は会社の転勤の都合で2022年4月よりベトナムのハノイで暮らしております。私自身もベトナムへ赴任する前まではベトナムで柔道ができるところがあるのだろうか、どのような稽古をしているのだろうかと不明なことだらけでした。私が経験させていただいている貴重な経験を是非ともレポートという形で発信することができればと思いベトナムから現地レポートを作成致しました。

 

「自己紹介、草柔道俱楽部設立について」

ベトナムから現地レポートの前にまずは私自身の経歴を紹介させていただきます。

・1993年7月27日 極寒の地、北海道網走市にて誕生(冬はベトナムとの気温差が約50℃)

・父の影響で5歳から柔道を始めました(父から学んだ支え釣り込み足は今でも一番の得意技です)

・高校からは親元を離れ、父の母校でもある札幌第一高校に進学し稽古に励みました。

・大学は東京の明治大学に進学し稽古に励みました(この4年間が人生で一番ハードな4年間でした、、しかし、
 社会人になってからの 様々な困難に平気で耐えられるのは確実にこの4年間のおかげであると思っております)

・大学卒業後の2018年3月19日に柔道の友人である堀澤拓哉君と二人で草柔道倶楽部を設立致しました。
 設立背景としては、社会人になってから練習がしたくても練習する場所がわからず困っておりどうにかしたい
 というご相談を周囲の方々から多くいただいたことがきっかけとなります。私自身も世界中の旅先で観光+柔道
 をしたいという強い思いがございました。その後、東京から金沢への転勤やコロナ禍が重なり丸2年ほど活動がで
 きていない状況でしたがベトナムへの転勤がきっかけとなり、活動を再開することができました。

 

「草柔道俱楽部設立当初に堀澤副部長(写真左)と撮影した1枚」

 


「ベトナムでの柔道について」

ベトナムでも最初は練習場所がわからない状況でしたが、既にベトナムに在住で柔道をされておりました沖田さん(初代ハノイ日本人柔道会会長)にCau Giay(コウザイ) Judo Clubを紹介いただいたことがきっかけとなり、2年ぶりに柔道を再開することができました。当初は沖田さん、久保山さん(初代ハノイ日本人柔道会副会長)、私の3人が同道場に稽古兼技術指導のような形で参加をさせてもらっておりました。

 

「Cau Giay Judo Clubの外観」

 

 

「Cau Giay Judo Clubの集合写真(現在はベトナム人・韓国人・日本人が主に稽古をしています)」

 

上記画像の通り、現在はベトナム人・韓国人・日本人が主に稽古をしています。先日、転勤してしまいましたがアメリカ人のメンバーがいた時期もありました。稽古は火・木・土の週に3回開催されております。稽古内容としては基礎運動や技の研究に多くの時間を使い、乱取りは30分程度となります。注意点としては下記画像のように畳ではなく柔らかいマットのようなものを使用しているため、マットとマットの隙間に指を挟んで負傷するケースが多くございます。

 

「マットとマットの隙間にはいつも注意しながら稽古をしています」
 

 

稽古に来ている年代層としては10代後半~20代が多い印象です。人数としては道場全体では50~60人くらいですが、自由参加のため毎回の稽古の参加人数としては20~30人程度となります。参加者は初心者の割合が多いこともあり、新規入門者の数が順調に増え続けております。ちなみに同道場は「ぶっこみジャパニーズ」という古賀稔彦さんが出演されていた番組でも取り上げられた道場です。そのため、先生がいただいた古賀塾の柔道着を着ています。

 

  

 

「クリスマス稽古はサンタ帽子をつけての稽古でした(笑)」

 

 

  

「ベトナムでのハノイ日本人柔道会設立について」

Cau Giay Judo Clubでの柔道ライフを楽しんでいる中、ハノイ日本人柔道会設立の話が浮上しました。きっかけとしては練習後に沖田さんと久保山さんと飲みに行った際「実は知らないだけでベトナムには柔道をやりたい日本人がけっこういるのではないか」という仮説が3人の中で浮上したためです。実際、沖田さんと久保山さんは自力で苦労されて道場を探されました。この時点ではハノイ日本人柔道会設立をすることでどのくらい効果が出るのかということは全くわかりませんでした。しかし、まずはやってみようということで沖田会長、久保山

副会長、青柳主将の3人での設立を行いました。

 

「写真左から久保山副会長、沖田初代会長、青柳主将」

 

 

 

まずは、ベトナム国内で日本人向けに配布されている月刊誌等に情報を載せることからスタート致しました。

取り組みから数か月後、加藤さん(現ハノイ日本人柔道会会長)からご連絡をいただき稽古にお越しいただけるようになったことをきっかけに一気にメンバーが増え、現在では15人までメンバーが増えました。メンバーが増えた要因の1つとしては久々に柔道を再開された方が多い点です。柔道は一度離れてしまうと怪我などのリスクの不安からなかなか再開の一歩が踏み出しづらいことは事実としてあるかと思います。しかし、我々ハノイ日本人柔道会では見学だけでも打ち込みだけでも指導だけでも練習後のお酒だけ(笑)からでも始めていただけるようにしております。そのため、我々のメンバーの中には約20年ぶりに稽古を再開された方もおります。

自由参加にしているため全員が一斉に揃ったことはまだないですが、この良い意味でのゆるさもポイントであります。このような形で昔は柔道をやっていたという方を多く取り込むことができれば柔道人口減少に多少なりとも寄与できる部分があるかと思っております。現状ではお子様については怪我等をされてしまったときの対処が海外ということで難しい部分もあるため大人のみに対象を絞らせていただいております。
ちなみに沖田初代会長は残念ながらインドネシアへ転勤をされてしまいましたので現在は加藤さんに2代目ハノイ日本人柔道会会長となっていただき活動をしております。もちろん、沖田初代会長はインドネシアでも柔道を満喫されております。

  

 

「沖田会長送別の記念撮影(写真左下が現会長の加藤さん)」  

 

 
「沖田会長送別会」
 

最後になりましたが、ベトナムでも国籍関係なく大変多くの柔道家がおります。また、昔柔道をやっていて

チャンスがあればまたやってみたいという需要があることについてもよく理解することができました。
是非、様々な国の同士の皆様と繋がりを持たせていただきより一層、柔道会への恩返しができれば幸いです。

この度、このような機会をいただきました東京都柔道連盟様には改めて感謝申し上げます。以上、ベトナムから現地レポートでした!

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