Dobar dan ドバルダン!(クロアチア語で「こんにちは」の意味) 向井俊輔です。
クロアチアに来て、1年が経ちました。言葉はまだまだな部分はありますが、たくさんの方に支えられ、充実した生活を送ることができています。特に最近、子供達から柔道に関しての質問をしてくれることが増え、とてもやりがいを感じています。
さて、第4回の活動レポートになりますが、今回はヨーロッパの国々が作成している柔道に纏わるゲームを紹介します。
1つ目は、役柔道(Yaku-Judo)と呼ばれる教育用カードゲームです。
このカードゲームは、フランス人の方が日本のかるたの一種である「花札」から発想を得て作ったものだそうです。
カードには、柔道の技の名前とイラストの一部が書かれており(「足」「腰」「払」「刈」etc...)、それらのカードを組み合わせながら、技の名前を学べる様になっています。そして、花札、UNO、ソリティア、神経衰弱、遊戯王のような5種類の遊び方があります。
このカードの目的としては、技の名前を覚える、柔道の技を名前から連想する、技の入り方を学ぶ、覚えた技を分類できる、などがあります。このカードはアプリケーションとも連動しており、専用のアプリケーションからカードを読み取ると、実際にその技が動画で確認できるようになっています。
詳しい遊び方に関しては、フランス語ですが、下にURLを載せておきますので、ご覧になってみてください。
写真1 Yaku-Judoのカード
2つ目は、My Judo Dojoというアプリケーションです。このアプリケーションはポルトガルの会社からリリースされており、自分のキャラクターを一流の柔道選手に育てていくゲームです。自分でそのキャラクターの行動を選択でき、打ち込みや乱取り、トレーニング、時には試合に出たりしながら成長を楽しむ、たまごっちの様なゲームです。
その上、柔道に関わる問題(歴史、技名、ルール、有名柔道家etc...)が4択式で出てくる様な仕様もあり、柔道に関しての勉強もできるようになっています。アプリケーション自体は英語なので、英語の勉強も同時に行うこともできます。特に子供達には、強くなるためのプロセスだけでなく、英語や柔道のついての勉強にもなるので、おすすめです。しかし残念ながら、このアプリケーションはiPhoneにはなく、Androidのみインストールできる様になっています。デモの動画がYouTubeにアップされているので、そちらのURLも下に載せておきます。
ご興味のある方は、是非インストールしてみてください。
このようにヨーロッパでは、柔道に対して時代に合わせた色んな側面からのアプローチがされています。私がいるクラブでは、何か新しい柔道の企画を始める時、隣国のクラブの先生方(スロベニア、イタリアなど)と協力しながら、企画を進めることが多いです。ヨーロッパは隣国と接しているので、この様な3カ国共同プロジェクトなどが日本と比べ簡単にできるのが強みだと思います。
最後に、私たちはこれからの柔道界のために日本とヨーロッパ双方の良い部分を合わせながら、時代にあった企画、指導法を考えていかなければなりません。そのためにも、今は海外で多くの経験をして、今後の糧にできるよう頑張っていきたいと思います。
拙い文章ですが、今回もお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!Vidimo se ヴィディモ セ!(クロアチア語で「またね」の意味)
Yaku-Judo: https://view.genial.ly/645e2b93eecdc80018f17bd6/dossier-sales-yaku-judo-regles-des-jeux
My Judo Dojo: https: https://youtu.be/-991Z6tanO4?si=ro-ivCZmZ6_HmL9o