第2回 クロアチアから現地レポート

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第2回 クロアチアから現地レポート

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クロアチアの昇級・昇段審査について

Dobar dan ドバルダン!(クロアチア語で「こんにちは」の意味) 

クロアチアに来て、6ヶ月が経ちました。クロアチアの夏は日本より湿気が少なく、過ごしやすさを感じました。

最近の生活は英語だけでなくクロアチア語も少しずつ勉強しています。

 

さて、第2回の活動レポートになりますが、今回はクロアチアの昇級・昇段審査についてお話したいと思います。

私がいるリエカ柔道クラブでは、帯の色が白→白黄→黄→黄オレンジ→オレンジ→緑オレンジ→緑→青→茶色その次に初段からの黒帯の順で分かれています。

子供から大人までこの帯を白帯から順番に取っていかなければ黒帯は取得できません。

 審査の内容としては、柔道の歴史、受け身、立・寝技、形の一部、護身術となっています。

黒帯になるまでに柔道のほとんどの技を覚える必要があります。

 

講道館では初段は投の形のうち手技・腰技・足技、二段で投の形全て、三段で固の形、四段で柔の形、五段で極の形、六段で講道館護身術、七段で五の形、八段で古式の形ですが、クロアチアでは、初段で投の形、二段で固の形、三段で極の形、四段で柔の形、五段で講道館護身術となっています。

 

日本と比べ気が付いた点をあげます。

 ・細かく帯の色が分かれている

 ・大人でも白帯から順番に昇級していかなければならない

 ・昇段の際の形が段位によって異なる

 ・形の試合と審査が合わさっている

などがありました。

7歳から白黄帯を取れるのですが、幼稚園クラス(4〜6歳)で稽古していた6歳の子には、ミニ級と言って、リエカ柔道クラブの先生が手作りで白帯にリボンを付けた帯を用意するといった工夫もされていました。

 

雑談ですが、クロアチアの子供の中には、帯の色が柔道の経験年数を示していることから、わざと昇級しないで、低い級のまま試合に出て、自分より級が上の相手を倒すのを楽しんでいる子もいるとかいないとか(笑)

昇段において、日本では初段は満14歳以上であれば初心者の方でも早くて1年以上の修業で審査を受けることができます。

 

クロアチアでは、柔道の経験年数が重要で白帯から順番に昇級していき、早くても17歳以上でないと初段の審査を受けることはできないそうです。その点においては、日本より黒帯を取得する基準が高いと感じました。

 

拙い文章ですが、今回もお読みいただきありがとうございました。

次回もお楽しみに!Vidimo seヴィディモ セ!

参考文献:公益財団法人 講道館. “昇段資格について”. 講道館. 2015-03-31. http://kodokanjudoinstitute.org/activity/grade/, (参照2023-10-16)

形の競技会と昇段審査の様子

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クロアチアでの様子はTwitterや Instagramでも投稿していますので、気になる方はご覧ください!
(Twitter, Instagram:@smj_0524)

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