第1回 クロアチアから現地レポート

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柔道の魅力

第1回 クロアチアから現地レポート

第1回 クロアチアから現地レポート

Dobar dan ドバルダン!

Dobar dan ドバルダン!(クロアチア語で「こんにちは」の意味) 

去年まで柔道普及プロジェクトを企画し、活動していた向井俊輔です。クロアチアのリエカという街に住み始め、3ヶ月が経ちました。リエカは首都ザグレブから約150kmほど離れたアドリア海に面した街です。街並みは歴史を感じさせる西洋建築の建物が多くあり、坂や階段が多いのが特徴的です。

私は約300名が所属するリエカ柔道クラブで柔道コーチとして、幼稚園児から大人までを対象に柔道の指導をしています。これから私が行っている活動や感じたことなどを、3ヶ月に1度、この場をお借りして綴らせていただきたいと思います。お読みいただけますと幸いです。


指導内容ですが、体つくり運動のようなトレーニング指導から技術指導、形などと柔道に関わる全てのことの指導をしています。その中でも、子供達への指導を主に行なっています。

リエカ柔道クラブのコーチの方々との写真

特徴的だった指導について 1つ目

今回はその中でも特徴的だった指導について、2つお話いたします。
1つ目は、指導する技の内容です。日本では、ほとんどの場所で講道館柔道が指導されていると思いますが、ヨーロッパでは、フランス柔道の父と言われている川石酒造之助氏が考案した川石メソッドを元に指導している所が多いそうです。

講道館柔道の技の種類は投技68本、固技32本の計100本の技がありますが、川石メソッドの技の種類は投技61本、固技101本の計162本の技があり、手技が肩技と腕技に分けられていたり、固技に細かく名前が付けられたりしているのが特徴的です。世界にはまだまだ知らない柔道があると感じた出来事の1つでした。

幼稚園児クラスの稽古の様子

特徴的だった指導について 2つ目

2つ目は、小学校への出張指導です。コーチが学校に出向き、週に2回、小1時間ほど柔道の指導をします。内容としては体つくり運動的な準備運動から始まり、受身、簡単な技の指導、短い時間での乱取りが行われていました。


その活動の中でもっと上手くなりたい、強くなりたいと思ってもらい、更にクラブに来て柔道に取り組んでもらおうというものです。このような出張指導をしているのはクロアチアでも珍しいらしく、リエカ柔道クラブが初めて始めたものだとコーチの先生がおっしゃっていました。

小学校での出張指導を受けている子供

日本では、中学校から武道必修化の一環として柔道の授業が行われている学校はありますが、小学校での授業というのは聞いたことがありません。ですので、もしリエカ柔道クラブが行なっているような出張指導を日本の小学校でも行えたら、柔道を始める子供達が少しでも増えるのではないだろうかと思いました。

形を指導している様子

Vidimo se!

まだ3ヶ月しか経っていませんが、すでに日本で出来ない経験を沢山させていただいています。

拙い文章ですが、お読みいただきありがとうございました。

クロアチアでの様子はTwitterや Instagramでも投稿していますので、気になる方はご覧ください!(Twitter, Instagram:@smj_0524) 次回もお楽しみに!Vidimo se!(クロアチア語で「またね」の意味)

 

参考文献:真柄浩 講道館柔道の技術名称 明治大学教養論集 1992 通巻250号 pp.1-17

          file:///Users/mukaishunsuke/Downloads/kyouyoronshu_250_1.pdf

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