
お役立ち情報26では、「内股 足(脚)の使い方 ・上げ方」について、田邉先生の指導を取り上げ、向井が補足説明を行いました。
5月16日(土)に実施した「東京都柔道連盟Saturday稽古会」に田邉陽子先生が参加され、
「内股の足の使い方・上げ方」を指導していただきました。今回は、その様子を収録し編集しました。
次回参加の際には、今回解説できなかった部分について指導いただく予定ですが、
まずは、「足の使い方・上げ方」を理解し、練習してみてください。
内股
内股は、講道館五教の技の中では、第二教の8番目の技で足技に分類されます。しかし、現在一般的に
行われている内股は、跳腰や払腰といった腰技に近い形で入る場合が多く行われています。
内股は、受を前方またはやや右前隅に崩し、受の両足(脚)の間に右足(脚)を入れ受の内ももを
下から払い上げて投げる技です。
・投の形の技法(内股の原点と考えられる)
右自然体に組みます。取は、左足を斜め前方に進め、右足を左斜め後方に退きながら、両手の肘を張るようにして
肩の高さで働かせ、 受を右斜め後方へ引き回すようにします。受は左足・右足と円を描くように継ぎ足で移動し、
両足をやや開いた前方に浮いた姿勢になります。この時取と受は「T」の字のような位置関係となります。
この動作を繰り返しながら更に受を大きく崩します。第3動で取は、左足を斜め前方に半歩進め、爪先を投げる
方向に向け、受の体を大きく右後隅に引き廻します。受の踏み出してきた左足に体重が移ろうとする瞬間をとらえ、
右手を釣り上げ気味に腋に引き付け、 両手を働かせて真前に崩し受の左内もものあたりに右足後ろももを当て、
受が踏み出してきた方向へ送るように払い上げて投げます。
この時、受けの体は、取りの体側に、木の葉が舞い落ちるように投げられます。
・腰で受の体を抜き上げて投げる内股
右自然体に組みます。取は、右足を受の両脚の前に踏み込み(三角形の頂点の少し左側)、左手は小指を上にするように
して目の高さくらいまで引き、右手は釣り込んで受の体を前方に崩します。(引き手は、「左手の腕時計を見るように引く」
と指導しています。)取は左足を右足かかと近くに押し込むように着き、体を左に廻して後ろ向きになります。(軸足は、
三角形の頂点-体格・引き出す力によって三角形の形が変わります)取は、釣込腰で相手の体を腰に乗せるようにして体を
左に捻り、左膝を十分に曲げて体を支え、右足を受の両足の間に入れ、右後ももを受の右内ももに当てるようにして、左脚の
バネを効かせて払い上げ両手を一気に働かせて投げます。
(留意点)
内股は、崩しが不十分で頭が下がると、投げようとして無理な体勢となり、頭から突っ込む形となって、
重大な事故につながる場合があります。十分に注意しましょう。個人的な考えですが、相手を崩す力がつき、
片足でしっかりと立って十分な足技ができるようになるまでは、無理に「腰で抜き上げる形の内股」ではなく、
本来の足技としての内股を指導するほうが事故防止の面からも有効であると考えます。