柔道 お役立ち情報 ⑥「八方の崩し」「ゆさぶり」の練習法
お役立ち情報⑥では、⑤に引き続き、「八方の崩し」「ゆさぶり」の練習法をご紹介します。映像は、⑤と同じく2023年10月にハワイで行った講習会の様子です。ハワイ島とオアフ島の2ヶ所で行った講習会の内容を切り貼りして作成した為、見にくい部分・聞きづらいところがありますが、ご容赦ください。
ここで紹介した練習法が、皆さまの稽古に少しでもお役に立つことを願っています。
映像の中で触れている用語について、以下に説明の文章を添えさせていただきます。
・八方の崩し
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・ゆさぶりかたの練習法
柔道の投げ技は「崩し・作り・掛け」の3つの要素をうまくかけ合わせることで
「一本」をとる技になります。しかし、相手が腕をつっぱったり腰を引いたりして防御してくると、簡単にはいきません。そのような場合にうまく「崩し・作り・掛け」につなげるために相手を「ゆさぶる」ことが必要になります。柔道を始めたばかりの初心者は、打込で練習して上手くなった技も、いざ乱取りや試合になるとなかなか体の力がぬけず腕も突っ張ってしまい、うまく技をかけられないことがあります。「ゆさぶりかたの練習法」で相手の力をずらすことを覚え、安定した体勢にもどろうとする相手の力をうまく利用して技に入れるように練習してください。
1)練習方法Ⅰ
右手で相手の左中襟を握り、右肘を自分のへそにつけるようにして相手を動かしま
す。自分は安定した姿勢のまま相手を視野に入れた状態で相手の頭が少し下がり、腰
が曲がるくらいまで揺さぶる。相手は慌てて体を起こし、正面に向きなおろうとしま
す。襟だけを持って、襟で内側の動きを10秒繰り返します。
右手で相手の左前襟を握り、左足前さばきで体をさばきながら、襟を握ったこぶし
の甲を上に向けるようにして、右肘を肩の高さに上げ引きまわします。相手の体重が
左足一本にかかるように崩し、相手は慌てて両足に重心を戻そうとします。襟だけを
持って、襟で外側の動きを10秒繰り返します。
左手で相手の右中袖を持ちます。左足前さばきで体をさばきながら、左肘を自分の
へそにつけるようにして相手を動かします。相手が、少し頭が下がって腰が曲がるく
らいまでゆさぶります。相手は慌てて体を起こし、正面に向きなおろうとします。自
分は安定した姿勢で、相手を視野に入れておくことが大切です。袖だけを持って、袖
で内側の動きを10秒繰り返します。
左手で相手の右中袖を持ち、右足前さばきで体をさばきながら、袖を握った左手こ
ぶしの甲を上に向けるようにして、左肘を肩の高さまで上げて、相手を引きまわします。相手の体重が右足一本にかかるよう崩し、相手は慌てて両足に重心を戻そうとします。袖だけを持って、袖で外側の動きを10秒繰り返します。
2)練習方法Ⅱ
右足前さばきをしながら、両手(左手は受の右中袖、右手は左襟)で車のハンドル
を左に回転させるように回して崩します。相手の体は右に体を曲げられ、横に振られ
た体勢になり、慌てて体を起こし安定 した体勢に戻ろうとします。続いて、左足前
さばきをしながら、両手 (左手は受の右中袖、右手は左襟)で車のハンドルを右に
廻転させるように回して崩します。相手の体は、左に体を曲げられ、横に振られた体
勢になり、慌てて体を起こし安定した体勢に戻ろうとします。
・「ゆさぶり」の段階練習
めて規則的に練習します。
なる)で、1と同じように規則的に練習します。
なる)で、練習方法1のa〜dの順番を決めず、自由に揺さぶる練習をします。
なる)で、動きながら行う「八方の崩し」を基本として、練習方法1のa〜dと練
習方法2のハンドルの崩しをうまく組み合わせて、相手をいろいろな方向・体勢へ
崩す練習をします。