2024お役立ち情報  ④「投の形」の留意点と練習法

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2024お役立ち情報  ④「投の形」の留意点と練習法

柔道 お役立ち情報 ④「投の形」の留意点と練習法

お役立ち情報④では、「投の形(手技・腰技・足技)」の留意点と練習法をまとめてみました。留意点については、これまで私が講習会等でお話しさせて頂いてきた内容をまとめたものですが、映像については子どもたちが「投の形」を学ぼうとする際、難しいと感じる4つの技について解説してみました。

ここで紹介した「留意点と練習法」が、皆さまの稽古に少しでもお役に立つことを願っています。

 

投の形の留意点と練習法【PDF】

映像の中で触れている用語について、以下に説明の文章を添えさせていただきます。

・自然体       

自然本体は、姿勢の基本です。背筋を伸ばし、あごをしめて遠くの山を見るよう

に前を見ます。余分な力を入れず、両足に同じように体重をかけて、バランス良

く立ちましょう。この姿勢は、攻めるときも守るときもすばやく動くことができ

ます。一時的に防御姿勢をとっても、すぐに自然体に戻るよう心がけましょう。

  • 自然本体

         正面を向き、足の幅を肩幅くらいにして左右に平行に開きます。

  • 右自然体・左自然体

      自然本体から、右足(左足)を一長足分(つま先からかかとまでの長さ)、

前へ出した姿勢。自然本体と同じように、あごをしめて前を見、体も正面

に向けたままバランス良く立ちましょう。 

・移動の仕方(進退動作)

  柔道では、基本的に足裏が畳を軽くするような歩き方「すり足」で動きます。

足の運び方は、普通に足を交互に前に出して歩く「歩み足」と、足が交差したり

くっついたりしないよう先に動いた足にもう一方の足が、一定の間隔を保つよう

についていく「継ぎ足」があります。畳から大きく足が上がらないよう「すり足」

を基本に、「歩み足」と「継ぎ足」での動き方が、状況に応じてスムーズにできる

よう練習することが重要です。 

・崩し/作り/掛け

 柔道の投技は、力ずくで投げるのではなく、「崩し」「作り」「掛け」という技の理合いを用い、力を有効に使って投げるものです。前に一歩足を進める、後ろに下がる、横に移動する、体を左右に回転すること等を、体さばきといいます。相手と正しく組み、体さばきを使って、相手のバランスを「崩し」、自分が技をかけやすいように相手と自分を「作り」、そして技を「掛け」ることで、はじめて相手を合理的に投げることができるのです。はじめは、崩し・作り・掛けの動作をゆっくり分解して練習し、うまくできるようになったら、それぞれを一体にして、一気に技を掛けるようにすることが大切です。無駄な力は入れず、自分の体勢は常に安定させ、速く軽快な動きで技が掛けられるように心がけ、繰り返し練習します。 

・崩し

崩しとは、360度あるいは上下の方向に相手の姿勢やバランスを崩すことを言います。相手をうまく崩すには、腕の力だけで押したり引いたりするのではなく、体の移動や体さばきと合わせて、体全体で崩すことが大切です。しっかり崩すことができると、体の小さい者が体の大きい者を、力の弱い者が力の強い者を投げることができます。自分の力だけでなく、相手の力や動きを利用して安定を失わせることができるように練習します。崩す方向・崩し方は無数にありますが、基本的な崩し方を「八方の崩し」といいます。最初は、押し・引きを基本として、8方向への崩しを練習してください。崩す側の者だけではなく、崩しを受ける側が「剛体」を保って崩されてあげることが重要です。 

・作り

作りには、「相手を作る」「自分を作る」2つの意味があります。「相手を作る」とは、相手の姿勢を崩し、技に入りやすい形にすることを言い、「自分を作る」とは、技を掛けやすいように自分の位置と体勢を整えることを言います。 

・掛け

掛けとは、相手を崩して技に入りやすい形にし、技を掛けやすい状態に自分の位置と体勢を整えた後、

最も適切な技を施すことを言います。

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