【お弁当や軽食のひと工夫】
練習の間の補食や遠征時の昼食など、スポーツ現場に食品を持たせることも多いと思います。
ですが、選手がこれをあまり食べられず、残して帰ってきて来てしまうことはないでしょうか。
原因としては、
・まとまった休憩時間がとれず、ゆっくり食べられない
・試合で緊張している
・疲れていて食べられない
・味に飽きてしまった
などが考えられます。
せっかく用意しても、選手が食べてくれなければ意味がありません。
今日は、運動中の選手が食べやすいようにする工夫を紹介します。
☆小分けにする
箸で食べるお弁当や大きなおにぎりは、ゆっくり時間がとれない時は食べにくいです。一度に食べきれないからと言って食べかけのまま置いておくのは、衛生的にも心配です。
おにぎりなら小さめににぎって複数用意しておく、おかずや果物は一口サイズにカットしておき爪楊枝で食べられるようにする、など工夫すると、スポーツの合間にも食べやすくなります。
☆食べやすいものにする。
補食の定番というとおにぎりですが、緊張や疲れがあると食べにくいと感じる選手もいます。エネルギー源となる炭水化物は、他の食品からも摂取出来ます。パン、果物、フルーツジュース、ゼリーなど、色々な食品をエネルギー源として活用しましょう。
冷やすと、喉を通りやすくなることもあります。
水やお茶ではなく、エネルギーや電解質が補えるスポーツドリンクで水分補給をすることも大切です。
☆味を変える。
いつも同じ味付けだと、飽きてしまい食欲がわかないことがあります。ふりかけや味付けをいくつかよういしておき、味に変化をつけてみて下さい。
その時にしか食べられない、季節の味覚を取り入れるのもおすすめです。秋はさつまいもやかぼちゃ、果物なら梨やりんごや柿も美味しくなりますね。
運動中にエネルギーが切れてしまうと、体調不良やパフォーマンス低下の原因になります。また、夏ではなくても熱中症が心配です。
子どもたちが元気に運動していくために、運動時の栄養補給は大切です。お弁当や軽食をひと工夫してみて下さい!
【おにぎりレシピ】
秋の食材の1つ、さつまいもを使ったおにぎりを紹介します。練習前や休憩時間の補食に作ってみて下さい。
☆鮭フレーク入りさつまいもおにぎり☆
≪材料≫
・米 2合
・さつまいも 100g
・鮭フレーク 適量
・ごま 適量
≪作り方≫
① 米を洗って炊飯器に入れ、2合の線まで水を加える。
② さつまいもをサイコロ状に切り、炊飯器に加えて軽く混ぜる。
③ 通常通り炊飯する。
④ 炊きあがったら、鮭フレークとごまを加えて混ぜる。
◎この時期に食べたくなるさつまいもごはんですが、ふりかけを使うことで味の違いを楽しめます。季節の味を楽しんでください。
◎今回は鮭フレークを使っているので、炊飯前には味付けしていません。
☆鮭フレークの塩味がさつまいもの甘さを引き立てます。
【プロフィール】
栄養士 源馬 早記(げんま さき)
企業で栄養士として経験を積んだ後、スポーツ専門の栄養士として活動開始。アスリートの個人サポート、セミナー、スポーツ現場での栄養相談などを実施。成長期の選手、女性アスリートのサポートに力を入れている。