【朝ごはんを食べていますか?】
2学期が始まりました。
まだまだ暑い日が続きますが、元気にお過ごしでしょうか。
夏休み中に生活リズムが乱れ、朝ごはんを食べずに登校したり、練習に行ったりしていないでしょうか。
みなさんが寝ている間も心臓は動き、体温もキープされるなど体はエネルギーを消費し、
汗をかいて水分や電解質を失っています。
前日の夜ごはんを食べてから朝起きるまで、長時間何も食べない時間が続きます。
朝ごはんは、睡眠中に体から失ったエネルギーや栄養素を回復させる重要な役割を果たしています。
また、毎朝同じ時間に食事することは体のリズムを整えることにつながります。
子供たちは、体を動かすことに加えて体の成長にもたくさんのエネルギーを必要とします。
体がつくられる大切な時期、選手のエネルギーが不足することは、スポーツのパフォーマンスが低下するだけではなく、
ケガや一生の健康を損なう原因になる可能性があり、必要なエネルギーや栄養素を不足させないためにも、
朝ごはんを含めた3食をしっかりと食べることがとても大切です。
私たちの体は、食べたものを一度に吸収できる量は限られています。
「朝ごはんを抜いた分、夜ごはんの量を多くする」などではなく、3食に分けて摂取することが体づくりには役立ちます。
朝はどのご家庭も忙しいと思います。
少なくとも、この2つの栄養素がとれる朝ごはんにしたいです。
このように言うとむずかしく感じますが、
・鮭フレークやしらす、ゴマなどをトッピングした、「卵かけご飯」や「納豆ご飯」
・ツナや魚肉ソーセージなどを乗せたチーズトースト
などでも良いでしょう。
もし「おにぎりだけ」「食パンだけ」になっていれば、ひと工夫してみて下さい。
「ぎりぎりまで寝ていたい」「起きてすぐは食欲がない」という選手は、夜更かししたり
遅い時間に油っぽいものを食べたりしていないでしょうか?
朝ごはんが食べられない原因は、夕食の時間やメニュー、夜の過ごし方に起因することもあります。
1日を通して、生活を見直してみましょう。
朝練をしている選手も、練習前に何も食べずに取り組むことはおすすめできません。
起きてすぐあまり食べられない時は、練習前に食べられるひと口サイズのおにぎりなどを食べておき、
残りを練習後に食べるのでも良いです。
この場合、朝練前には少なくとも、水分補給とエネルギーとなる炭水化物の摂取を心がけてください。
小中学生は、体の土台をつくる時期です。
よいコンディションで柔道に取り組むためにも、朝ごはんを食べて1日をスタートさせましょう。
【プロフィール】
栄養士 源馬 早記(げんま さき)
企業で栄養士として経験を積んだ後、スポーツ専門の栄養士として活動開始。アスリートの個人サポート、セミナー、スポーツ現場での栄養相談などを実施。成長期の選手、女性アスリートのサポートに力を入れている。